Glasses Fetishism-Tシャツデザイン・映画 制作日記-

クリエーターKATSUMASAのブログ Tシャツ屋HotBoxの店長兼デザイナーの制作日記

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LABORATORY

大学の授業で撮影した映画の脚本です。
段取りの悪さと、時間の都合で完成とはいえないようなものになってしまいましたが・・・。
テーマ「皮肉」
20分程度のシナリオなので結構長いです。
アドバイスとかもらえるとありがたいです。

シナリオは↓
LABOLATORY

    人物
   
   平井 (39) 博士
   佐藤 (29) 助手
   ニュースキャスター
   博士達
   記者団


1 病院の病室
   誰もいないベッド。
 女性の声「昨日亡くなった、長谷川譲二さん56歳は病名不明と診断されていましたが・・・」

2 研究室
   TVからニュースが流れている。
   誰もいないベッドが映っている。
 女性の声(キャスター)「昨夜の学会の発表によりますと、長谷川さ  んは新型のウィルスに感染していたことが明らかにされました。死  因とウィルスの関係は現在調査中で・・・」
   博士平井は椅子に踏ん反りかえって、TVを見ている。
   その脇で助手佐藤がデスクに向かっている。
 博士「コレのワクチンとか作って発表したらさぁ、すごい賞とかもらえちゃうんじゃないかなぁ?」
 助手「・・・そうですね」
 博士「ところで何やってんのかな?」
 助手「あなたの言う『すごい賞』をとるために努力してるんですよ」
 博士「おお!さすが佐藤君。・・・何でも手出すの早いんだからぁ」
   と、助手の顔を覗き込む。
   ため息をつき、立ち去ろうとする助手。
 博士「あれ?どこ行くの?」
 助手「調べ物です。それに、静かなところのほうが集中力が増しますんで」
 博士「?」
   耳を済ませる。
 博士「結構静かだと思うんだけど?」
 助手「・・・付いてこないでくださいよ」
 博士「ん?」
   助手は立ち去る。
 博士「いってらっしゃ~い」
   と手をプラプラさせる。
   ドアが閉まると、目つきが鋭くなり。
 博士「・・・期待してるよ」

3 研究室(夜)
   博士はデスクに突っ伏している。
 助手が資料を持って帰ってくる。
   博士のデスクの目覚まし時計が鳴り響く。
   博士はそれを止め、伸びをする。
 博士「おつかれ~」
   と鞄を抱えて出て行く。
 助手「・・・何をしに来てるんだ」
   助手は引き出しから、古い論文を取り出し、見つめる。

4 研究室
   博士、鼻をかんだティッシュを後ろに捨てる。
   博士の後ろに、丸まったティッシュが幾つか転がっている。
   ゴミ箱を持った助手が、ティッシュを拾っている。
 助手「・・・あの」
 博士「ああ。ごめんね。なんか調子悪くてさぁ」
   とティッシュを捨てる。
 助手「・・・そういうことではなくて・・・」
   助手が拾う度に、博士がティッシュを捨てる。
 助手「・・・風邪ですか?」
 博士「あ!そうそう。今、話題のウィルスに感染してるみたいなんだよね。最先端?」
 助手「は!?」
   助手の動きが止まる。
 助手「えーと・・・違うでしょう?感染者の症状はまだ分かってませんけど、鼻水が止まらないなんて聞いたことないですよ?」
 博士「ん?コレは風邪だけど?」
   ため息をつく助手。
 助手「言ってること分かってます?」
 博士「わかってるよ?だから、風邪も引いてるし、ウィルスにも感染してるんだよ」
 助手「・・・本当・・・なんですか?」
 博士「まあ、心配しなくてもすぐには死なないから」
 助手「言い切れるんですか?」
 博士「この前の学会で言ってたけど、感染してから5年から10年は大丈夫らしいから。それだけあれば、佐藤君がワクチン作ってくれるでしょ?」
 助手「・・・」
   博士がティッシュを捨てる。
   拾わない助手。

5 研究室(朝)
   博士が助手のデスクに座り、紙の束を真剣に読んでいる。
   助手が入ってくる。
 助手「あ・・・おはようございます。早いですね。今日は」
 博士「うん。おはよう」
と返事をするが、紙から目を離さない。
 助手「・・・あの、御自分のデスクがあるでしょう」
   助手、博士の持っている紙に気づく。
 助手「ちょっと!何勝手に!」
   と紙を奪い取ろうとするが、博士はかわす。
 博士「懐かしいなぁ。こんなの書いたっけ。あの頃は僕もがんばってたんだなぁ。こんなの持っててくれてるんだ」
 助手「ほっといてくださいよ」
 博士「初めて見たよ。そういう佐藤君」
   とニコニコする。
 博士「でもさぁ、こんなもの読んでる暇があるんなら、研究進めてくれないかなぁ?」
 助手「こんなものって・・・」
   博士は論文をゴミ箱に捨てる。
 博士「できのいい助手を持つと助かるよ」
   と立ち去る。
   立ち尽くす助手。

6 研究室(夜)
   薄暗い中でデスクに向かっている博士と助手。
   助手、キーボードを打ちながら、
 助手「疲れてるんですか?なんか最近変ですよ」
   返事をしない博士。
 助手「あの頃は毎日研究に明け暮れていたのに・・・最近は私の研究をほとんどそのまま発表しているだけでしょう」
   キーをたたく手が止まり、博士の背中を見つめる。
 助手「私がいなくなったら、どうするつもりなんですか・・・」
   博士のデスクにある目覚まし時計が鳴る。
   のけぞり、あくびをする博士。
   帰り支度をし始めようとし、助手に気づく。
 博士「あれ?どうしたの?」
 助手「・・・いえ」

7 研究室
   デスクでキーボードを叩いている助手。
   うとうとしている。
   首がガクリとなりはっとする。
   画面に同じ文字がびっしり並んでいる。
   ため息をつく。
 助手「何やってるんだ」

8 廊下
   研究室から出てくる助手。
 助手「やっぱり、動物実験は無理か」

9 廊下
   資料を持って歩いている助手。
   目をこすり、ふらふらしている。
   バランスを崩し壁にもたれかかり、そのままズルズルと座り込む。
   ため息混じりに
 助手「くそぉ」
   よろよろ起き上がる。

10 研究室(夜)
   助手のデスクに座っている博士。
   何かをプリントアウトしている。

11 研究室
   ホワイトボードに化学式がびっしり書いてある。
   それを書き続けている助手。
   手が止まる。
 助手「まさか・・・そんな・・・」

12 研究所
   助手がPCのキーボードをたたいている。
 PC画面『免疫体は、ウィルス感染者に上記の薬を投与し、その体から取り出すことで生成される。しかし、その過程でウィルス感染者は死亡する』

13 研究室
   テレビからニュースが流れている。
   博士がキーボードを叩いている。
 TV「ウィルスの感染者は急激に増え、死亡者も増加しています。現在、学会の報告で明らかにされていることは、人意外には感染しないということです。対処法などはいまだ不明・・・」
   助手が息をきらしながら、勢いよく入ってくる。
   博士は見向きもしない。
 助手「どうして勝手に発表したんですか?」
   博士のキーボードをたたく手が止まらない。
   TVの電源を消す助手。
 助手「今回は特別だったんですよ!!どれほど努力したか・・・」
 博士「どうしたんだい?急に。いつものことじゃない」
 助手「・・・もう止めませんか」
 博士「じゃあなんで僕の助手辞めようとしないの?」
 助手「・・・それは・・・・・」
 博士「わかってるよ。僕にあこがれてるからでしょ?僕のところで働いてるのは偶然じゃないってことも、知ってるよ」
 助手「・・・」
 博士「じゃないと、今まで文句も言わずにやってるなんてできない し。ねぇ?」
 助手「・・・」
 博士「なのに、どうしたの突然?地位とか名誉とか欲しくなったのかな?そうなったら学者として終わりだね。でも、そうだとしたら、僕はもうとっくに終わってるのかもねぇ」

14 研究室(朝)
 教授、デスクで雑誌を読みながらコーヒーを飲んでいる。
 助手が入ってくる。
 博士「おはよう」
   無言で辞表を博士のデスクに置く。
 博士「いいの?もう研究者としてやっていけないかもよ?」
 助手「は?なぜです?」
 博士「僕は学界でいい位置にいるからねぇ。僕が一言言えば・・・わかるよね?まあ、これも佐藤君のおかげでもあるんだけど」
   辞表を奪い取り握りしめる。
 助手「失礼します」
   と出て行く。

15 研究室(夜)
   デスクで頭を抱えている助手。
   ゴミ箱を蹴り飛ばす。
   さらに頭を抱える
   ゆっくり顔を上げ、PCが画面を見る。
   画面には『その過程で、ウィルス感染者は死亡する』とある。

16 研究室
   キーボードを叩いている助手。
 助手「・・・できた」
   椅子にもたれ、のけぞる。
 助手「これでやっと・・・」
   PC画面の『・・・その過程で、ウィルス感染者は死亡する』の辺りを範囲がけし、キーボードのDeleteを押す。 
   笑う。

17 研究所
   誰もいない。
   博士が入ってきて、助手のデスクに座る。
   助手のPCの電源を入れる。
   クリックする。
   画面を真剣に見つめる。
 博士「ついに完成したのか」
  
18 研究室
   紙を見て、悩みながらホワイトボードに化学式を書いている博 士。
  
19 研究所
   実験器具が並んでいる。
 博士「・・・できた」
   注射器に液体を入れる。

20 佐藤の家
   助手の携帯が鳴る。
   ディスプレイには『平井博士』と表示されている。
   しばらく見つめ、電話に出る。
 助手「・・・はい・・・佐藤です」
 博士「ちょっと研究所まで来てくれないかな?」
 助手「何ですか?」
 博士「うーん。ちょっと用事」
 助手「はい?」
 博士「じゃあ、待ってるよ~」
   と電話が切れる。
 助手「え?ちょっと!・・・」

21 研究室
   助手が入ってくる。
   博士は椅子にもたれて、TVを見ている。
 博士「遅かったね」
 助手「・・・」
 TV「・・・ウィルス感染者の症状は思考能力の低下と、睡眠時間の増加・・・」
   博士、TVの電源を切る。
   立ち上がり助手の方を向く。
 博士「最近来てなかったみたいだけど、何してたの?」
 助手「・・・」
 博士「今日は無口なんだね」
 助手「・・・何なんですか?用事って」
 博士「見たよ。今回の研究結果」
   助手は笑みを浮かべる。
 博士「今回のなかなかすごいねぇ」
 助手「今回もあなたの手柄になるんでしょう?」
 博士「そうしたいねぇ。でも、あれ未完成なんだよなぁ。」
 助手「な!?」
 博士「詰めが甘いよ。いつも、僕が手直ししないと発表できないしね」
 助手「・・・そうですか」
   拳をにぎる。
 助手「・・・じゃあもう分かってるんですね」
 博士「ん?ああ。佐藤君が独立したいってことだよね?」
 助手「は?」
 博士「佐藤君の研究の成果とかレポートはすごいけど、無名の佐藤君が学会に発表したところで、上につぶされるだけだよ。でも、僕のあとを次いだとなれば、多少話は違うでしょ」
 助手「何なんですか!?急に!?今まであんなに・・・」
 博士「うーん。やっぱりきつかったかなぁ?」
 助手「何を言っているんですか?」
 博士「手荒な方法だと思ってたんだけど、時間がなくてさぁ・・・それより、問題は佐藤君だよ」
 助手「・・・え?」
 博士「・・・やっぱり自覚ないんだね。十分睡眠とっても、ふらふらして倒れたりしてない?実はね、佐藤君も感染してるんだよ。それもちょっと前からね。半年前の研究で使った、君の血液を調べてたら・・・」
 助手「そ、そんな・・・」
 博士「でもねぇ、もうすぐ心配なくなるよ」
 助手「ワクチンのことですか?・・・でも御存知なんですよね?」
 博士「知ってるよ。人を殺さなきゃならない・・・ってことでし  ょ?」
 助手「だったら・・・」
   博士、助手の肩に手を乗せる
 博士「佐藤君のこと結構好きだなぁ。ただ、才能があるからじゃないよ、なんていうのかな?人間として?」
   助手、博士のデスクに空の注射器が置いてあるのに気づく。
   博士が倒れる。
 助手「・・・え?」
   一瞬呆然とする。
   博士の肩を抱える。
 助手「どうして、こんな・・・」
   力なく口を開く博士。
 博士「・・・さっき時間ないって言ったでしょ?どっちにしても、もうダメなんだ」
 助手「時間って・・・感染してから10年ぐらいは大丈夫だと言っていたじゃないですか!?」
 博士「・・・感染してから結構たってたんだよね、実は」
 助手「・・・どうして言わなかったんですか?」
   博士、微笑む。
 博士「・・・大丈夫だよ・・・佐藤君なら」
   と目をつむり、口を開かなくなる。
 助手「何が・・・何が大丈夫なんですか!!」
   狂気する助手。

22 TV
 キャスター「・・・次のニュースです。今朝、新型ウィルスに関する重大な発表がありました」
   記者会見場。
   佐藤が博士たちの中に座っている。

テーマ:脚本 - ジャンル:学問・文化・芸術

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